キャッシングが使えない?!財布には70€、宿代は110€!異国の地クロアチアで5時間模索した結末とは・・・
こんにちは、リアビンです。ほぼ一年ぶりの更新となります。なぜ戻ってきたかというと面白そうなことが書けそうだなと思い、再度ログインしました。
大学生三年生である僕は夏休みの一ヶ月、インターンそっちのけでオーストリアのウィーンに語学留学におります。ヨーロッパのオーストリアなのでドイツ語が公用語です。ちなみに大学の第二外国語はフランス語。ダンケシェンしか知らずにきてまいりました。じゃあなぜオーストリアなの、と。まあそれに関しては別の記事で書きます。
クロアチア🇭🇷地中海のドゥブロヴニクへ
土曜日曜が学校が休みだったのでクロアチアのドゥブロヴニクに行って参りました。ジブリ映画の『魔女の宅急便』の舞台として知られています。
旧市街で出会ったジジ。(?)
誰かと一緒というわけではなく、一人で行きました。
「今週クロアチア行こうよ!早朝の8時の往復2万円の飛行機乗ってさ!」
と言ってOKしてくれるようなフットワークの軽い人方はなかなかいません。まあでも、そもそも一人旅が好きなので、抵抗は全くなかったですが。大学一年生の頃に山梨や千葉に行ったこともあるので、その時の旅行記もどこかで書けたらと思います。
飛行機代は直通でおおよそ2.2万円。時間は片道で1時間かからないくらいでした。行き8時、帰り9時と、朝の便のためこの金額。これより遅くしてしまいますと片道だけで1時間遅くするとだいたい一万円くらい上がってしまします。しかも行きの便は格安航空ではなく、オーストリア航空だったのでよかったです。
5時に起き、6時の電車に乗りウィーン空港へ到着。片道12€。往復のチケットも21€で購入できます。当然ながら往復券の方がお得。
8時のフライトに乗りドゥブロヴニクに到着しました。それからバスに乗って旧市街のピレ門へ。バス代は確か日本円で往復でクロアチアの通貨で70クローネ。1000円しないくらいだったと思います。行きのバスは少し渋滞しました。良く曲がったり止まったりするので車酔いしやすい人は要注意です。帰りは朝早かったためか、道が空いていてスムーズでした。ただ、空港は結構混んでました。
到着
ピレ門に着くとたくさんの観光客が。日本人の観光客は少なくはなかったです。11時だったのでホテルにチェックインしてから予定を立てることにしました。ホテルは坂の上にあり30度近かったため汗だくで到着。迎えてくれたのは日の焼けたフレンドリーな50歳後半の男性でした(以下マリオ)(ホテルのWi-Fiのパスワードがmarioだったため)。握手を交わし、予約していたので名前を告げ、パスポートを見せました。中国人?タイ人?(!)と聞かれ、日本人ですと訂正。中国人に間違われることは良くあります。韓国のABCマートに行った時に店員に間違われ、お客さんに韓国語で話しかけられたことはありましたが、タイ人は初めてでした。
部屋にはエアコンが。ウィーンの寮にエアコンどころか扇風機もなかったのでだいぶん快適でした。テレビもある。しかも街が見える。テラスまであり。旧市街まで歩いて3分。最高か。
宿代は11€。または900クローネ。(日本円で14000円くらい)両方支払いが可能でした。(クロアチアではたまに€が使えます)請求書を渡されて聞きました。
リアビン「クレジットカードは使える?」
まあ、ね。使えるのはわかってるんよ。聞くまでもない。ただ念のための確認としてね?あーでもVISAが使えない可能性もあるか。(予約サイトには詳しく書いてなかった。)と高をくくっていた私は持ってきた50€をクロアチアの通貨クローネに変え、残り50€くらいしか持って行きておらず、そもそも10€足りてなかった。
マリオ「Cash only.」
え、マジ?ちょ、え。使えないのかい。まあ、キャッシングすれば余裕っしょ。
リ「本当に?あー、ごめんなさい、今現金なくて。ちょっくら街まで行っておろしてくるね。
マリオ「OK.」
なんとかなるっしょ精神で生きている私は、この後計五時間に渡る戦いが待っているなんて思ってもいなかった。
計画
マリオがいなくなった後、クーラーの効いたベッドの上で、持参した「地球の歩き方」というタフなガイドブックを調べ、行きたいポイントを絞りました。
・城壁にあがる
・ビーチ
・ロープウェイ
・クルージング
・美味しいご飯(昼夜)
本当は青い洞窟とか色々あるのですが予算と時間の関係でこれが限界ということで。パスポートと財布、地球の歩き方を持って街へ行きました。
美しい。数少ない僕の好きなTV番組の一つ、アナザースカイという番組で元女子アナ(名前は忘れました)の方が行っているのを見て今回クロアチアに決めており、ずっと行きたかった私は非常にテンションが上がっておりました。
お昼ご飯はシーフードリゾット。
大変美味しかったのですが、フォークとナイフの使い方が不慣れなため、周りのフォークナイフネイティブの方の見様見真似で完食。
キャッシング1
お腹も一杯になったところでお金を引き出すことに。日本に来る前に7万円分をユーロに換金しておりまだ残っていたため、海外でのキャシングは人生初。ATMにカードを入れて、暗証番号を入力。金額を指定し、よし、日本語表示がない以外は大して日本変わらない。お金が出て終わりっと。
・・・ん???このカードからは引き出せません。と表示が出る。他のお土産を買った時はレジで使えたのになあ。おかしい。もう一つ、デビットカードの方でやってみるも結果は同じ。うーんこれはまずい。道の端に座り込み、カード会社のサイトに飛んで見てみることに。
そもそも海外でのキャッシングは防犯のため、使用のロックがかかっていることが多いそう。今持っているクレジットカードは大学が生徒に販売しているクレジットカードなのでこう表示が。なるほど。申し訳ないけれど日本にいる親に電話して解除してもらうしかない。その時日本は夜の11時。翌朝電話してもらうように頼みました。その時、14時にキャッシング解除の仕方を模索し、2時間が経過していたため16時近くになっていた。
(平成最後の夏、2018年8月中頃、ドゥブロヴニクの旧市街の道の端で二時間近く頭抱えながら携帯をいじっている二十代日本人男性がもしいたのならそれは間違いなく私です。)
ビーチへ
うまく行かず、2時間を消費したことに対し多少不機嫌だったものの、気を取り直し、観光を再開。明るいうちに海へ。日本から水着を持ってきてたものの、寮に忘れてしまう痛恨のミス。サングラスと一緒に水着を購入。
合計250クローネ。大体4000円。ビーチに向かいました。水着を買ったとき店員さん聞いたのですが、ドゥブロヴニクのビーチは日本と違って、いつ泳いでもいいみたいです。まあ、流石に深夜すぎるのは控えた方が無難ですが。
人生初地中海でした。二時間ぐらい泳いでました。人が映らないように写真を撮っただけで結構人でぎっしりでしたね。夏目漱石の『こころ』という小説の冒頭部分、主人公が今の湘南あたりで海水浴をする場面の、「知った人を一人も持たない私も、こういう賑やかな景色の中に包まれて、砂の上に寝そべって見たり、膝頭を波に打たしてそこいらを跳ね回るのは愉快であった」という部分が思い出されます。
城壁と猫
ロープウェイは夜の12時までやっているということなので、夜景をみるため後回し。足りないながらも現金を取っておきたかったので、クルージングはチラ見する限り、どうもクレジットカードが使えないぽい。(※確認してません。)なので城壁に登ってからロープウェイにしようと考え、上は半袖のシャツ、下は水着という格好で城壁の入場を探すことに。
入口がいくつかあったようだが、入口がわからず。迷ってた時に撮った写真です。ようやく見つけたとき(19:00過ぎ)、ギリギリで閉まりました。
ちなみに地球の歩き方では夏は19:30(変更あり)との記載がありました。もし行くのなら余裕を持った方がいいですね。
探し疲れたので一旦部屋に戻り、スマホの充電をしながら夕暮れのドゥブロヴニクをホテルから眺めることに。首輪のついた猫が近づいてきたので一緒に座り、二人で眺めてました。スマホは部屋に充電していたため写真はないです。冒頭でも写真を載せたように、海に近いので猫がいっぱいいました。
ロープウェイ
ディナーはロープウェイの上にレストランがあるらしく、そこで夜景もついでに楽しむことに。料金は戦争博物館と合わせて150クローネ。(ロープウェイのみも可120クローネ。)独立戦争展示館はロープウェイと少し離れたところにあり、その屋上からはロープウェイのワイヤーが入らない完璧な写真が取れます。
展示館の中は90年代後半のクロアチア独立戦争のことが展示されており、この美しいドゥブロヴニクのその戦火に巻き込まれたと。砲弾が生々しいく展示されているのは驚きでした。
時刻は最早9時少し前。お腹も減ったしご飯を食べよう。
リ「席空いてますか?」
ウェイター「空いてないです。予約しますか?」
リ「どれくらいかかります?」
ウ「A half and a hour.」
半分たす1時間?つまり、それは、1時間半??
リ「え。ごめんなさいもう一回お願いします。」
ウ「90分です。予約されますか?」
聞き間違いじゃなかった。
リ「ごめんなさい、ちょっと待ってください。」
帰りのロープウェイには長蛇の列。グーグルマップを見るに旧市街の目をつけていたレストランはまだ空いている。一時間半も山の頂上で時間を潰すところもなく、歩き疲れて体力の限界だったため、下山することに。塔の外まで列が伸びていましたが、待ち時間は20分強でした。案外早い。
ちなみにディナーはこちら。
ミックスグリルとサラダとビールで190クローネ。大体3500円くらいでした。とっても美味しかったです。食べ終わっちゃうのが勿体無いくらい。コロセウムというレストランでした。
夜の旧市街はエモかったです。
ホテルへ
さて、ホテルに帰りまして。マリオに出発が早いことは告げていましたが、支払いが朝になることも告げなければいけません。飛行機も9時出発だったため、7時にはバス停についてなければ行けない。日本時間朝9時に母が最速で電話をかけてくれたのならば午前2時過ぎにはキャッシングができるはず。遅くても朝6時には起きてキャシングを済ませなければ・・・。
リ「ごめんなさい、クレジットカードにちょっとしたトラブルがあって支払いが朝6時になりそうなんだけど・・・」
マ「OK。五時には朝食をテラスに置いておくよ。」
リ「ありがとう!」
シャワーを浴び就寝準備をすませ、23時に就寝しました。
二日目
しかし何か不安を感じたのか、午前三時に目が覚めました。ドキドキしながら母の返信を見ます。
なんだ、自分できたんじゃん。すまんなマッマ。※SSは後撮りなので上表示の時刻が違います。もう一回サイトから解除してみることに。
できたな。よしこれで・・・ん?
嘘でしょ?えいぎょうびから7日???!!無理じゃん!確実に間に合わない。どうしよう。落ち着け、一旦手持ちのお金をしっかり全て確認するんだ。
小銭合わせて70€(およそ9100円)と100クローネ(およそ1600円)。4000円足りてない。ちなみにバス代等を払ったせいでクローネは減っている。これは、結構まずいぞ。
ホームページから見るとマイページでできる様子。でもまた審査があったら本当の詰み、いや罪だ。
ログインができない。母に連絡するもりそな銀行のコールセンターは日曜日やっていない様子。これはやばい。もしダメだった場合、ここで浮かんだ作戦は4つ。
1ほぼ初対面のクロアチア人にジャパニーズ土下座を披露し2000円分をどうにかする作戦。
2どこかお店に連れてって、クレジットカードを使って足りない分、好きなもの奢ります作戦。
3 1日働くんでその分でどうにかしてください作戦。(別名”餃子の王将”作戦)
4 持ってきていたMacBook Airをマリオに売る。(泣)
・・・いや、どれも馬鹿げてる。だが、本当にりそなでダメならそうするしかない。
母と色々相談するもが、通信量のみのSIMのため、SMSの電話は使えない。メッセージの時刻を見てもらうとわかる通り、六時近い。もう一度ホームページ
海外ATMのご利用について│りそなデビットカード(Visaデビット)│りそな銀行
を確認する。しかし、
詳しいキャッシングの解除の仕方は記載されていない。諦めないぞ。人生はなんとかなるんだから。片っ端から調べてやる。
試行錯誤しているうちに一つのブログがヒットした。
そのブログには僕と同じよにりそな銀行のデビッドカードで僕と同じ境遇に陥リ、それを解決していたのだ。詳しい海外でのキャッシングの解除の仕方が記載していたのだ。スマホアプリからどうにか強引にマイページにアクセスし、そのブログの手順に従いロックを解除することに成功した。
しかし、まだだ。肝心のATMから引き出せなかったらおしまいだ。
時刻は6時半ごろになっていた。駆け足で街のATMに向かう。
こんな感じで壁にのめり込む感じでついている。(画像はイメージ。ウィーンで撮影)ちなみにATMは24時間やっていた。祈るようにしてカードを入れる。英語表示を選択し、暗証番号、金額、明細書の希望の選択を有りにする。ATMの処理する音に敏感になる。丸いローディングの表示がやけに長い。キャッシュトレイの蓋が開く!中から出てきたのは1000クローネ!
なんとかなった!よかった!やっぱり人生はなんとかなる!!(?)
戦いを終えて
困難を乗り越えた後の早朝のドゥブロヴニクはとても綺麗だった。
朝食を食べ終え、マリオに代金を支払った。
リ「遅くなって申し訳なかった。ははは。」
マ「いや、こちらこそ、一つ謝りたいことがあってな。」
お金を受け取ると自室に戻ると、10€を持ってきた。
マ「110€のところを間違えて120€と書いててね。クローネはそのままの料金で問題ないよ。すまなかった。」
リ「クローネで払ったからいいのに!」
一応受け取りました。バスの時間まで時間があったため、まだ30分。バス停は比較的近いので街の遠くからの写真を取ることに。
実際に見るとこれ以上綺麗です。大好きになりました。ご飯も美味しいし、行ってよかったです。やり残したこともあるので近いうちにまた行きたいと思います。
荷物をまとめ、鍵を返し、マリオと固い握手を交わし、バス停へ向かいました。もらった10€はチップとして置いてきました。
最後に
バス停から寮までの帰路は難なく戻れました。まあ、なんとかなったものの、21年間の人生で最大級の危機を迎えていました。くれぐれもみなさん、一人旅の時は特に、準備は怠らないようにしましょう。自分以外の人に迷惑がかかってしまいます。こんな感じのクロアチア旅行でした。今、ウィーンのスタバで記事を書いているわけなんですが、4時間くらいかれこれ居座っています。そろそろ寮に戻らなければ。では。
ps
このスノードームを僕はバス停の近くで80クローネで買いました。お土産は街の中で買ったほうがはるかに安いです。それでは。また。
(事前に準備を怠っていた私が悪いのですが一つ言わせてもらいたいことがございまして。上記に載せた、りそな銀行のHPを見ていただければわかるのですが、詳しいロックの解除の仕方が公式に書いていないのです。個人のブログがあったから助かったものの、公式サイトに対しあまり親切に感じなかったというのが正直なところです。それで大丈夫なのかと思ってしまいます。)